うれしい?おもしろい? 日本独自の飲食店の常識!

私たち日本人にとっては日常であり当たり前のことであっても、旅行者の視点では驚かれることが多くあります。そんな飲食店における日本独自の習慣をご紹介します。
(Photo Aflo)
夏は冷たく、冬はあたたかいおしぼりが出る

レストランに入り席に座るやいなや、「おしぼり」と呼ばれる、白いタオルに水を含ませ絞ったものが提供されます。食事をする前に手を洗う代わりに、この濡れたタオルで手を綺麗にする、というのがもともとの発想ですが、季節によってこのおしぼりは、夏の暑い時期には冷たく、冬の寒い時期には温かい状態で提供される場所も多く、なんとも気持ちのいい感覚を体験できるはずです。外の暑さや、仕事の忙しさで疲れて入店しても、このおしぼりで手を拭くことで一息ついて、なにを食べようかとゆっくり思案する気持ちになれます。
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冷水やお茶が無料で出てくる

多くのレストランでは、冷たい氷入りの水や、熱い日本茶が無料で提供されます。多くの国で緑茶はグリーンティーと呼ばれ、おしゃれな飲み物としてカフェなどでも楽しまれているため、注文していないのに緑茶が運ばれてくると少々驚いてしまうかもしれませんが、これらはすべて無料なので安心してください。また、紛らわしいものとしては冷たい緑茶やウーロン茶、ジャスミン茶と呼ばれる中国茶の用意があるところがあり、これらをメニューから選ぶ場合は有料です。
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子供向けメニューが可愛い
子供が大好きなものばかりを集めたキッズメニューを用意しているレストランがあります。特に、「ファミリーレストラン」と呼ばれる、幅広い種類のメニューを家族向けに提供しているタイプのレストランでは「お子様ランチ」という名前のメニューがあり、子供を大喜びさせます。代表的な内容としてはハンバーグ、エビフライ、ポテト、アイスクリーム、おもちゃセットなどで、アニメキャラクターや、新幹線などの形をした器に入って提供されるなど、徹底して見た目にこだわる工夫がされています。
有料だけど美味しい「お通し」

居酒屋、ダイニングなどお酒を提供するタイプの店では、注文した料理が運ばれてくるまでの間に、お酒と一緒に楽しめる小さな料理が自動的に提供されます。これは「お通し」と呼ばれ、日本の酒場独特の文化の1つと言えます。多くの場合先に来てしまうビールなどと共に食べ始めることができるので、大変気が利いているようにも思いますが、実はこれは有料であり、数百円程度がかかります。システム的には断ることもできますが、多くの人は、料理が来るまでの繋ぎとして楽しみます。
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和室の個室料金が基本的に無料

居酒屋や、チェーン店系のレストランでは、扉を閉めてプライベートな空間が作れる個室を用意しているところがあり、カジュアルなレストランの場合、たいてい個室使用料がかかりません。中には、畳敷きの和室になっていたり、土間と言われる昔ながらの日本のリビング風になっていたりと雰囲気そのものを楽しむこともできます。お子さん連れなどのケースにも重宝するはずです。
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