便利!楽しい!「道の駅」でできること

日本を訪れる方のなかには、観光地をレンタカーで巡る方もいるでしょう。そこで、知っておくと便利なのが「道の駅」です。道の駅とは、ドライバーが安全に運転できるよう、一般道路沿いに設けられた休憩施設で、全国に1,145カ所あります(2018年現在)。実は休憩以外にも多くの魅力がある道の駅。ここでは、具体的にどんなことができるのかをご紹介します。
24時間タダで、快適にトイレ利用できる

道の駅は24時間無料でトイレを提供することが決まりになっているので、車の利用者にはとても便利です。しかも掃除が行き届き、トイレットペーパーも常備され、快適な気分でトイレ休憩ができます。道の駅はカーナビゲーションにも表示されるので、出発地から目的地までのルート上にある道の駅を確認しておくとよいでしょう。目的地が近くなったら、道の駅の案内標識に注視すると見逃さないですむかもしれません。道の駅公式サイトからも検索できます。
地域の特産品が買える

道の駅は地域の振興も兼ねています。そのため必ずといっていいほど、どこの道の駅でも農産物の直売コーナーがあり、地元の農家の方々が丹精こめてつくったお米や野菜、果物などが買えます。新鮮でお得なので、じつは地元の人たちにも人気。農産物が中心ですが、場所によっては鮮魚が買えたり、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、味噌、豆腐、はちみつやジャム、ドレッシングなど、地元で丁寧に作られた加工食品も、高級スーパーより低価格で入手可能。木工品や焼き物、織物など、地域の工芸品を取り扱う道の駅もあります。
ご当地グルメが食べられる

多くの道の駅にはレストランが併設されているため、飲食施設を探す手間が省けます。お店の規模は道の駅ごとに異なり、蕎麦やカレーなどの軽食から、しっかり腹ごしらえできる定食や丼ものまでいろいろですが、共通するのはご当地グルメが楽しめること。そら豆の生産地ならそら豆を練り込んだうどん、漁港近くでは新鮮な魚料理、さらになかには筍など旬のものを使った期間限定の郷土料理を出すところも。またご飯やみそ汁の具、サラダの野菜や漬物に使う野菜類は地元産のことも多く、ドライブ途中の一食で地域の食をたっぷり味わうことができます。
ご当地スイーツでドライブ疲れをほぐせる

ドライブ休憩で食べるソフトクリームやアイスクリームのおいしさは格別です。定番のバニラや抹茶などに加え、ピーマンやトマト、ワカメなど珍しいソフトクリームやアイスクリーム、ジェラートに出会えるのも道の駅ならではです。というのは道の駅の運営には各自治体も関わっているため、地域の特産野菜や果物を多くの人に知ってもらおうと、美味しくて話題性のある冷たいスイーツを考案し、道の駅で販売するケースが多いのです。道の駅公式サイトでも情報が提供されています。
その土地の温泉、歴史、イベントを体験できる

温泉や足湯に浸かれる道の駅、その土地の開拓歴史を伝える道の駅、骨董市や収穫祭などを催す道の駅など、「買う」「食べる」以外の楽しいサービスを提供する道の駅も数多くあります。とくに期間限定のイベントには地元の人がたくさん訪れます。地元密着型の道の駅は、日本人のふだんの暮らしに触れられる場所といえるかもしれません。また道の駅好きな日本人の間では、駅名のスタンプを集めるスタンプラリーが流行中。日本を訪れた記念に、道の駅名のスタンプを押してみてはいかがですか。
(Photo Aflo)