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東北

こけしの進化版!?防災にも一役買うこけしの新名物「明かりこけし」に注目

チイキイロ 更新日 : 2018.8.21
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東北の名物である「こけし」。もしかしたら、こけしが東北生まれだということをご存じない方もいるかもしれません。江戸時代末から作られ年月を経て、こけしも進化をとげています。思わず「こんなのあるんだ!」と思ったユニークなこけしとの出会いをきっかけに、実はよく知らなかったこけしのこと、由来や種類や産地などを調べてみました。

こけしも進化中。画期的な機能が加わった新名物「明かりこけし」

こけしも進化中。画期的な機能が加わった新名物「明かりこけし」

こけしといえば木のお人形。上の写真のような姿をしていますよね。昔から作られてきた伝統的なものに見えます。でもこのこけし、実は普通のものとは少し違うんです。何が違うのかというと……
横になると、自動的にライトがつくようになっています。初めて見た時は、少し大げさに聞こえるかもしれませんけれど、伝統的なこけしが進化した瞬間を目撃したような感動がありました。

このこけしの名前は「明かりこけし」。明治25年に創業し、宮城県で工芸品・民芸品を扱ってきた「しまぬき」さんが企画し、こけし工人(こうじん)さん達とつくっているものです。しまぬきさんは、あとでご紹介する東北6県11系統すべてのこけしも扱っていらっしゃる、こけしの名店です。

「明かりこけし」の仕組み

「明かりこけし」の仕組み

このこけしが活躍するのは地震が起きた時。傾きセンサーが内蔵されていて、こけしが倒れると中にセットされているLEDライトが自動で明るく点灯します。震度3~4程度でこけしが倒れ、改めてスイッチを入れなくても自動的に光る仕組みになっています。そうすることで、たとえ停電になり周りが暗闇になってしまっても、懐中電灯を探して焦ることがなくなる、という優れものなのです。
ところで、この「明かりこけし」には、いくつか種類があります。上の写真は「鳴子系」ですが、他にも「遠刈田系」「弥治郎系」「作並系」「土湯系」というものです。こけしなので、どの種類も似てはいますが、よく見ると確かにいろいろと違います。何が違うのか調べてみたところ、5系統どころか、全部で大まかにわけると11系統も存在していることがわかりました。ここからは、こけしについて調べたことをまとめてみます。

伝統こけしの由来

こけしは、約200年前の江戸時代後期、1800年代初めの頃の文化・文政時代に東北地方の温泉地で生まれたと考えられています。温泉のある山村は木材が豊富で、木のお椀などを形作る木地師(きじし)がたくさん住んでいたんですね。木地師たちは、温泉に来る子供たちのために、木のお人形を作ったのだそうです。それが東北各地の温泉地に広まり、お土産としても人気となりました。ですので、この後ご紹介するこけしの産地も、温泉地の近くが多いのです。
このように、長く技術や特徴を伝え続けてきたこけしは、宮城県の5系統「遠刈田系」「弥治郎系」「作並系」「肘折系」「鳴子系」が、経済産業大臣により伝統的工芸品の指定を受けています。主には、作られる地域や表情、製法によって分けられています。

さまざまなこけしの共通点

こけしは、もともとはお椀などを作る木地師が作っていましたが、今は専門の方がつくっています。その方々を、こけしの世界では「工人(こうじん)」と呼びます。

東北6県にまたがるこけしの産地。各地の工人がつくるこけしは、産地ごとに特徴はあるのですが、伝統こけしすべてに共通する部分があります。(新しく作られた創作こけしは、あてはまらないこともあります。)丸太の木の状態から完成まで、一人の工人がすべてを行うというところです。

 ・切り出された丸太の木を受取り作業開始。
 ・木の皮をむく
 ・半年~1年、原木を自然乾燥する
 ・寸法に合わせて木を切る
 ・ろくろを回しながら、鉋(かんな)などで木を削り、顔や胴の形をつくる
 ・木を磨く
 ・顔や胴に絵付けする
 ・ロウ仕上げなどを行う
 ・工人名を入れる

ベースとなる部分は同じで、顔や胴の形・絵柄で、産地ごとに特徴があります。

伝統こけしの種類・産地・特徴

では、東北6県に残るこけしの11の系統を、産地や特徴と共にみていきましょう! 別々に見たらわかりづらくても、こうやって並べて見ていると違いがわかりやすいかと思います。特徴を知っておくと、少しずつ系統を見分けることができるようになってきますよ。

【宮城県】鳴子(なるこ)系

【宮城県】鳴子(なるこ)系

<産地>
 宮城県鳴子温泉を中心につくられる。

<特徴>
 ・胴が太く安定感がある。
 ・肩と裾の部分が少し広がっている。
 ・胴の上部に段がついている。
 ・前髪の根元を赤い飾り(水引き)で結んでいる。
 ・胴の模様は、横から見た菊を重ねた
 「重菊(かさねぎく)」などが中心。写実的。
 ・首を回すとキーキーと音が鳴る。

【宮城県】遠刈田(とおがった)系

【宮城県】遠刈田(とおがった)系

<産地>
 宮城県遠刈田温泉を中心につくられる。

<特徴>
・頭が大きい。
・なで肩で、胴は細くまっすぐ。
・頭のてっぺんから耳の横にかけて、赤い線が描かれている。または飾りが無いおかっぱ。
・三日月形の切れ長の目。
・2本の線で描かれる先が割れた鼻。

【宮城県】弥治郎(やじろう)系

【宮城県】弥治郎(やじろう)系

<産地>
 宮城県白石市、鎌先温泉、小原温泉などでつくられる。

<特徴>
・頭は胴に対して大きめ。
・なで肩で、まっすぐな胴またはくびれが入ったもの。
・頭に、ベレー帽のように見える、複数色を使ったろくろ模様が入っている。
 ※ろくろ模様:ろくろを回して入れた線模様。
・胴にも太い幅の「ろくろ模様」が入っている。
・胴にはその他、花などが描かれている

【宮城県】作並(さくなみ)系

【宮城県】作並(さくなみ)系

<産地>
 宮城県仙台市、作並温泉でつくられる。

<特徴>
・頭は小さめ。
・胴は細く、裾に向かって更に細くなっている。
 (子どもが握りやすいように)
・安定感を出すために、土台をつけたものもある。

【宮城県・山形県】肘折(ひじおり)系

【宮城県・山形県】肘折(ひじおり)系

<産地>
 山形県肘折温泉で発生し、宮城県仙台市などでもつくられる。

<特徴>
・鳴子系に遠刈田系が混ざって発展したもの。
・肩は張っていて、胴はまっすぐまたは少し裾が
 広がっている。
・顔は、はっきりした目鼻立ちで個性的。
・鮮やかな菊の花を中心にした模様。

【青森県】津軽系

【青森県】津軽系

<産地>
青森県温湯温泉、大鰐温泉などでつくられる。

<特徴>
・宮城県のこけしと違い、頭と胴体は1本の木からつくられる。
・頭部はおかっぱ頭が多い。
・胴は津軽藩家紋の牡丹模様や、ねぶた絵(ダルマ絵)、アイヌ模様が描かれてる。

【秋田県】木地山(きじやま)系

【秋田県】木地山(きじやま)系

<産地>
 秋田県大館市、湯沢市などでつくられる。

<特徴>
・頭と胴は1本の木からつくられる。
・胴は太く、頭と同じくらいの幅。
・頭部はおかっぱ頭が多い。赤い飾りをつけている。
・胴は着物模様と、前掛けをしている「前垂れ」が代表的。

【岩手県】南部系

【岩手県】南部系

<産地>
 岩手県盛岡市、花巻市、宮古市などでつくられる。

<特徴>
・もともとは無彩色。木肌の色は白や黒っぽいもの。
・顔や胴に絵を描かないものや、簡素な絵のものが多い。
・なで肩で、胴はくびれている。
・頭と胴は別につくられ、ゆるいはめ込み式のため頭がクラクラと動き、キナキナと呼ばれる。

【山形県】山形系

【山形県】山形系

<産地>
 山形県山形市、米沢市、天童市などでつくられる。

<特徴>
・作並系からの派生。作並で修業した工人が、地元・山形に帰ってつくりはじめた。
・頭が小さく、子供が持ちやすいように胴体が細い。
・頭部には赤い飾りと中心を貫く髪が描かれる。

【山形県】蔵王系

【山形県】蔵王系

<産地>
 山形県蔵王温泉などでつくられる。

<特徴>
・遠刈田系の影響を強く受けている。
・頭は大きい。
・胴体は丸みのある胴でどっしりしており、短めのものもある。
・頭は赤い放射状の飾りやおかっぱが多い。

【福島県】土湯(つちゆ)系

【福島県】土湯(つちゆ)系

<産地>
 福島県福島市、飯坂温泉、土湯温泉などでつくられる。

<特徴>
・頭に黒い蛇の目模様(二重丸の内側の円の中を塗りつぶした模様)が描かれている。
・胴は主にろくろ線模様の組み合わせ。

いかがでしょうか?見比べると、確かに違いますよね。
もし東北に旅行に行ってこけしに出会ったら、どの系統の子か、ぜひ見てみてください。これは鳴子系だ!などと分かるようになって、旅の楽しみが増えるかもしれません。

ちなみに、こけしをひっくり返して底面をみると、工人のサインが入っています。1つのこけしを一人の工人がつくっている、その誇りと証です。好きな工人さんを見つければ、なお楽しみが広がりそうですね。

缶に入ったチャーミングな伝統こけし

缶に入ったチャーミングな伝統こけし

系統を把握したところで、進化系こけしをもう1つ紹介。その名も「こけし缶」です。こちらは、小さいサイズのこけしです。工程はすべて大きなサイズのものと同じですが、お土産に持ち帰ってもらいやすい形になっています。移動中に傷がつかないように、中にはクッションとして、こけしをつくる際に出る木くずが一緒に詰められています。「木の香りがするので、工人の作業場の雰囲気も楽しんでもらえたら」ということです。缶自体もかわいいですよね。東北の新しいお土産として、これから注目です

こけしのしまぬき

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