世界にひとつだけのオリジナル「カップヌードル」が作れる! 五感で体感しながらインスタントラーメンのすべてを学ぼう!

2011年のオープン以来、横浜・みなとみらいの名所としてすっかりおなじみとなった「カップヌードルミュージアム 横浜」。
近年は、年間100万人を超える来館者が訪れる人気施設となっています。
いまや日本のみならず、世界中で食べられている「カップヌードル」の名前を冠したこのミュージアムは、どんな場所なのか。今回は館内の写真とともに、その内容をご紹介します。
「カップヌードルミュージアム 横浜」ってどんなところ?

「カップヌードルミュージアム 横浜」は、さまざまなアトラクションや展示を通じて、楽しみながらインスタントラーメンのすべてを学べる体験型食育ミュージアムです。世界で初めてインスタントラーメンを発明した、日清食品の創設者・安藤百福(ももふく)氏の生涯や発明の原動力となった「クリエイティブシンキング=創造的思考」を知ることができます。

入場料は大人500円(高校生以下は無料)とお手頃ですが、館内は見どころがたっぷりで、大人も子どもも十分に楽しめます。
英・中・韓に対応! ストレスなくミュージアムを堪能できる

海外からのお客さん向けに、2階の展示ホールと「百福シアター」の映像に対応する英語、中国語、韓国語の音声ガイド機が用意されています(1階のチケットカウンターにてお申し込みください)。
また、展示やアトラクションを音声とテキストで案内する「CUPNOODLES MUSEUM 音声ガイドアプリ」も、スマートフォンにダウンロードするだけで無料で利用できます(対応言語:日本語、英語)。
2階の展示のひとつ「クリエイティブシンキング ボックス」では、「なんでもヒントにする」、「常識にとらわれない」など、安藤百福が創造的なアイデアを生み出す背景にあった6つのキーワードを、現代アート風の展示を通して楽しみながら学ぶことができます。

こちらは「なんでもヒントにする」をテーマとした展示で、実際にパネルに触れることができます。触れるとどうなるかは、行ってからのお楽しみ。

「安藤百福ヒストリー」では、「食」の創造に人生すべてを捧げた安藤百福の足跡を、当時の時代背景や親しみやすいイラストをまじえながら、全長約58mの大パノラマで紹介しています。
一時は無一文に近い状態になりながら、創造力と執念でインスタントラーメンを発明した百福の波乱万丈の人生を知ることができます。

百福が世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」の開発に取り組んだ当時の研究小屋を再現した「百福の研究小屋」もあります。お世辞にも広いとは言えない小屋の内部には、開発に使用した道具類も再現されていて、実際に入って当時の雰囲気を感じることができます。「アイデアさえあれば、特別な設備がなくてもありふれた道具だけで世界的な発明が生み出せる」というメッセージが、この小屋に込められているそうです。
「マイカップヌードルファクトリー」で自分だけのオリジナル「カップヌードル」を!

そんなカップヌードルミュージアムの中でも一番人気なのは、自分だけのオリジナルの「カップヌードル」を作ることができる「マイカップヌードルファクトリー」です。
取材に訪れた平日の午前中でもこの盛況ぶり。入館後に先着順で配られる、希望する時間の「整理券」を受け取って体験しよう。
※下記サイトで「利用券つき入館券」も販売(リンク先は日本語のみ)

まずは自動販売機で300円を支払って、専用のカップを買います。
このカップ、見慣れた「カップヌードル」のカップですが、ロゴは無色で、反対側にはなにも書かれていません。

各テーブルには色とりどりのペンが置かれていますので、それを使って自由にデザインし、世界に一つだけのオリジナルカップを作れるというわけです。
湾曲したカップに絵や字を書くのは意外に難しいのですが、誰も見たことのないものが作れるとあって、参加者はこのパートに一番時間をかけてじっくりと仕上げていくそうです。
味の組み合わせは5,000通り以上!?

満足のいくデザインが出来上がったら、いよいよこのカップに麺やスープ、具材を入れて「カップヌードル」に仕上げていきます。
スープの味はオリジナルのカップヌードル、カレー、シーフード、チリトマトの4種類が用意されていて、具材は12種類の中から4つを選ぶことができます。

その組み合わせは5,460通りに及ぶとのこと。デザインだけでなく、味も市販されているものとはまったく違ったものにできるはず。

お好みのスープ、具材を選んだら、今度は包装工程です。専用のマシンを使って熱と圧力でアルミキャップを圧着したあと、シュリンク包装をかけ、市販の「カップヌードル」と同じような姿にしていきます。
最後はエアパッケージに詰めて、空気で膨らませたらすべての工程が終了します。これで自分だけのオリジナル「カップヌードル」が完成です。
なにしろ世界に一つの「カップヌードル」ですから、食べてしまうのがもったいないような気がしてきますが、せっかくですから自分だけの味を、旅の思い出とともに味わってみてください。
実施時間:10:00~18:00(最終受付17:30)
所要時間:45分(できあがりまでの目安)
実は食事も楽しめる! 食後のデザートにはアレが!?

ミュージアム4階には、フードコート「NOODLES BAZAAR -ワールド麺ロード-」があります。ここも単なるフードコートではなく、カップヌードルミュージアムらしさの詰まった場所なので、ぜひ立ち寄ってもらいたいところ。
アジアのナイトマーケットをイメージした店内では、百福が麺のルーツを求めて旅した世界各地の麺料理を食べることができます。

例えば、こちらはインドネシアのミーゴレンという料理。
日本の焼そばに似た感じですが、日本のものよりも甘みのある味です。

お次はマレーシアのラクサ。マレーと中国の食文化が混じり合ってできた料理なんだとか。
カレーのような風味ですが、さほど辛くないので子どもでも食べられるでしょう。
麺料理はどれも1食300円。小さめサイズなので、さまざまな味を食べ比べて楽しむこともできます。

食後に、ぜひ試してもらいたいのはコレ。
その名も、「カップヌードル ソフトクリーム」です。
名前の通り「カップヌードル」味のソフトクリームで、散りばめられた具材は本物のカップヌードルに入っているエビやたまごなどと同じものです。

ソフトクリームとしておいしいかと聞かれると、正直好みの分かれるところですが、冷たいソフトクリームの食感なのに味はカップヌードルという、舌と脳みそが混乱し出すような不思議で衝撃的な感覚をぜひとも一度は体験してもらいたいものです。
来館者の数だけ、楽しみ方のある場所
「カップヌードルミュージアム 横浜」には、ここでは紹介し切れなかった見どころがまだまだ存在します。
大人は百福の生き様から学ぶことが多いでしょうし、子どもは体験型の展示やアトラクションを楽しめるはずです。子どもから大人までそれぞれ楽しめるのがこのミュージアムの良さだと感じました。
それから、1階にはミュージアムショップもありますから、お土産選びもお忘れなく。