【灯りの食邸KOKAJIYA】 築100年以上の古民家で営むレストランで新潟の旬を味わう

新潟市唯一の温泉街・岩室温泉で営まれている古民家レストラン「灯りの食邸KOKAJIYA」。新潟の食材をふんだんに使った創作料理を、趣のある空間で楽しめる地元でも人気のお店です。
元は鍛冶屋だった?古民家を和モダンリノベした創作レストラン
「新潟の奥座敷」と称される伝統ある格式高い湯宿や料亭が点在する岩室温泉。その一角に2013年にオープンしたのが、古民家レストラン「灯りの食邸KOKAJIYA」です。

店名はこの民家の屋号から。その由縁は本家である温泉旅館のルーツが鍛冶屋だったことからなのか、農機具を作る「小鍛冶屋」だったから、と諸説あるそう。築100年以上の日本家屋を改築した店舗は、昔ながらの雰囲気が漂います。土間造りの玄関で靴を脱ぎ、襖をあけて座敷席のある広間へ。

店内は畳敷き。縁側の席では、外の通りを眺めながら食事が楽しめます。

モダンなインテリアも置かれ、現代的な和の空間となっているんです。奥には、海外観光客や年配の方に人気のイス席も用意されています。

そして、外には大きなサルスベリの木などが植えられた日本庭園。日本の生活文化を感じます。
大学時代に食のおもしろさを見出したオーナーシェフの発想力が自慢

お店を営むのは、同市西区出身のオーナーシェフ・熊倉誠之助さん。
「沖縄の大学在学時のバイトを通して飲食業の楽しさに目覚めました」と熊倉さん。卒業後、現地のバーや飲食店で調理や経営の経験を積み、新潟に帰郷。フリーランスで料理教室など飲食に関する事業を経て、KOKAJIYAをオープンしました。自店での仕事にも、ケータリングを中心に活動するフードユニット「DAIDOCO」として新潟の食の魅力を発信しているバイタリティ溢れる方です。
気軽なランチ、じっくり旬を味わうディナーどちらも個性豊かで魅力的!
KOKAJIYAでは魚介や野菜といった旬の新潟食材をふんだんに使用した創作料理が昼夜ともに楽しめます。和や洋、イタリアンなどさまざまな調理の技法を駆使し、個性豊かなひと皿に仕上げた料理はどれも絶品!

3種類あるランチメニューのひとつ『前菜とパスタのセット』(1,700円)。その日によって料理の内容が変わります。写真は、前菜に『寺泊産真ハタと冬蕪のミキュイ サラダ仕立て』。そしてパスタは『佐渡産牡蠣と魚介、焼き葱のビアンコ仕立て』、自家製パン、ドリンクといったある日の一例。パスタは、2種類から選べます。ほかにも、スープとパスタのセットやコース料理を堪能できるメニューも用意されています。ディナーは、要予約の『宵のコース』(2,800円~)に一品料理を追加で注文するスタイルが基本。

上の写真 は『宵のコース』の前菜の一例『新発田産つくね芋と弥彦産野鴨の炭火焼き 鴨出汁』です。実は熊倉さん、狩猟を始めたそう。今後は自身が撃った鴨やキジを用いたジビエ料理にも取り組んでいく予定。これは期待大!ワインや日本酒、自家製果実酒と一緒に楽しんでください。

そしてこちらが『宵のコース』のデザートの一例『岩室産林檎のコンポートとボネ リコッタチーズとキャラメルソース』。食事の最後を彩る、美しいデザートも評判です。
持ち込みもOK? 2階は喫茶や街歩きの休憩所として活躍

2階の「室礼‐シツライ‐」では、ランチ後14時30分から喫茶スペースとしてドリンクを提供しています。また、お店の向かいにある老舗和菓子店「角屋悦堂」で購入したお菓子を持ち込んでドリンクと共に楽しむこともできます。
「せっかくなら街歩きをして、岩室温泉を楽しんでほしいので」と熊倉さん。食事以外にも利用できるのはうれしいですね!旅の思い出にぜひ温泉にも浸かってみてください。