鳥取
圓流院
大山で感じる妖怪パワー 妖怪天井画でおなじみの大山の古刹

■歴史
大山寺が三千石の寺領を有し四十二支院を統括していた江戸時代には三谷の寺院グループがありました。圓流院は阿弥陀堂を中心にした西明院に属します。明治の廃仏毀釈により大山寺号廃絶、のちに復興を許された現在の大山寺支院の10ヶ院のひとつです。宗派は天台宗、信徒寺であり檀家は一軒もありません。ご本尊は地蔵菩薩。
■再建、そして新しい試み
大山でその歴史を刻むこと200年以上。
再建前の建物は老朽化がはげしく、一時は解体されその役目を終えるのかとも囁かれましたが、様々な方のご支援もあり無事再建。2009年8月4日に「落慶法要」が営まれ、圓流院(円流院)の新しいステージが幕をきっておとされました。
今回新しい試みとして提案されたのが「妖怪」との融合。
院内の天井にゲゲゲの鬼太郎の作者としても有名な水木しげる先生作の妖怪天井画が108枚、所狭しと飾られています。
なぜ大山で妖怪の絵画?との疑問の声も寄せられていますが、実はこの圓流院(円流院)の院主を務めた嗒然(とうぜん・ねん)が、法務の間に書画の研究にも努め、様々な作品を残した絵師としても有名で、ならばお寺と絵画、そして霊峰大山の不思議なパワーを融合させ、もっと身近に大山の本質を感じてもらいたいとの思いからこの取り組みを実施するに至っています。