岐阜
神明神社絵馬殿
飛騨匠の優美な建物を今に

1695年に高山城が取り壊しになった際、城内にあった月見殿を移築したのが神明神社絵馬殿だと伝えられています。
昭和54年、隣にあったモミの木が倒れて屋根が大きく破損したのを機に、カラー鉄板葺から銅板葺へ葺き替えられました。
絵馬殿は、壁のない空間に太い角柱が立つ四方吹抜の構造になっています。美しい曲線を持つ舟形の肘木が軒をしっかりと受け止める、雪国にふさわしい造りも特徴のひとつ。建物全体が低く、屋根はゆるやかな勾配を描いています。高山市内にあるどの神社にも見られない、優雅さが際立つ建物です。