京町家で「暮らすように泊まる」を体験する

「町家」とは間口が狭く奥行きの長い、京都ならではの木造建築様式。同じ発想の建築がヨーロッパなどでも見られますが、かつての京都では間口の幅に応じて税金が課されたことからこうした建物が多数生まれました。

今回紹介するのは、そんな京都の町家を多数扱い、初めてでも過ごしやすいよう機能面での充実を図る工夫がなされている、「町家レジデンスイン」。約50㎡~100㎡の広さの京町家をプライベートな空間として1組限定、1棟貸切りで利用することができ、普段とはまた違う、京都らしい特別な滞在が楽しめます。京都市内に50か所以上の取り扱い施設があるので、趣向と旅の利便性に合致するものを探し、備え付けの家電なども自由に使いながらセルフケータリング式で楽しむことができます。
予約の方法は主にWEBサイトからとなり、チェックインは京都駅近くにあるカウンターで済ませることができます。(荷物預かり、荷物のデリバリーも可能)これにより大変効率的に時間を使うことができます。また、施設について説明をしてほしい場合には、スタッフが町家に赴きます。下記に、特徴別でお勧めの町屋をご紹介します。
ふじ乃ま(ふじのま)

日本舞踊家「藤間幹紫」の旧宅を改装した町家です。かつての持ち主にちなんで、「藤」色や、日本舞踊に欠かせない「扇」をシンボルとして取り入れるなど、日本舞踊の要素を多く取り入れられています。和風の植栽が施された広々とした庭を和室、ダイニング、濡れ縁、浴槽すべてから一望できます。近くには地元の商店街・小料理屋、商店、銭湯等、ローカルに溶け込む京都の暮らしが体感できます。最大ご宿泊人数は8名様まで。
花篝(はなかがり)・花衣(はなごろも)

2棟からなる京町家「花篝・花衣」は高瀬川に面しており、四季折々の彩りを存分にお楽しみ頂けます。玄関格子戸が全面的に解放でき、2階の窓も大きいため、高瀬川の景色を取り込めるつくりとなっています。家電製品など、生活を便利にするものは一通り揃えながらも、当時の風情を再生した外観と土間や畳、床の間を設えた温かみがある内装が印象的な町家です。立地としては、祇園、清水寺、先斗町は徒歩圏内。伏見稲荷大社、下鴨神社の観光や、貴船・鞍馬方面へのアクセスにも大変便利です。2連棟の町家で各町家には最大5名様までご宿泊できます。
優り草(まさりぐさ)

「優り草」は明治時代に建造され100年にわたり、京都の様子を見守り続けている京町家を改装しています。京唐紙を使用した坊主襖、畳や障子、土壁など、建築の随所に当時の職人の技を感じさせつつも、現代的な快適さを取り入れており、今の時代を生きる私たちにとってもモダンで落ち着く空間となっています。立地としては、祇園、先斗町、錦市場などへ徒歩約10分。徒歩15分圏内には、京都御所、平安神宮、八坂神社があり、バスを利用すれば二条城、銀閣寺、清水寺が約20分圏内です。鴨川までも徒歩ですぐにアクセスできます。最大ご宿泊人数は8名様までとなっています。
THE MACHIYA HOTEL KYOTO

一軒家タイプの町家よりももう一歩快適さを高め、よりホテルに近い滞在を望まれる方にお勧めししたいのが、5つの町家が連なる新感覚の「THE MACHIYA HOTEL KYOTO」。長屋と呼ばれる、細長い建物を区切って住んだ集合住宅を改装して作られ、京都タワーのすぐそばにあります。東本願寺、西本願寺の中間に位置し、京都駅から徒歩7分の好立地なので、ビジネス目的で京都を訪れた場合であっても利便性を妨げません。「京の五感」をテーマとする卓越した内装のおかげで、街中にありながらも、喧騒とはかけ離れた京の町衆文化が体感することができます。2名から利用でき、5部屋すべてを合わせると25名までの宿泊が可能です。
THE MACHIYA VILLA 三条白川

Machiya Villa三条白川は4つの町家が連なった、連棟型の宿泊施設。京都市営地下鉄東西線「東山」駅から歩いて約2分、白川橋を渡り白川沿いから小路を入ったところに位置しております。 知恩院、平安神宮、南禅寺などの名所や史跡が徒歩圏内にあります。室内は古い京都を感じ取れる古民家の建具を使い、どこか懐かしさや温もりが感じ取れる空間です。調理器具、洗濯乾燥機、アイロンなどの生活必需品も備え付けられており、当施設がコンセプトとしているように「京都に"暮らすように泊まる」ことが叶います。定員は部屋により最大4名~8名です。